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Cursorのプライバシーモードの使用方法:機密コードの保護

Cursorのプライバシーモードでは、AI支援の利点を活用しながら機密コードを扱うことができます。このガイドでは、プライバシーモードを効果的に有効化し使用する方法を説明します。

プライバシーモードの理解

プライバシーモードとは?

プライバシーモードは以下の機能を提供します:

  • 機密コードがAIサーバーに送信されることを防止
  • 選択したファイルのローカル処理のみを維持
  • 非機密コードに対する選択的なAI支援を許可

プライバシーモードの有効化

グローバルプライバシー設定

  1. Cursor設定を開く
  2. AI & プライバシーセクションに移動
  3. 「プライバシーモード」を有効化
  4. プライバシー設定を構成:
    • 除外するファイルを選択
    • プライバシーレベルを選択
    • データ処理ルールを設定

プロジェクト固有の設定

  1. プロジェクトルートに.cursorignoreファイルを作成
  2. 機密ファイルのパターンを追加:
# 機密ファイル
*.env
*secret*
credentials/*

# プライベートディレクトリ
private/*
sensitive/*

プライバシーモードの使用

ファイルレベルのプライバシー

  1. ファイルをプライベートとしてマーク

    • エクスプローラーでファイルを右クリック
    • 「プライベートとしてマーク」を選択
    • ファイルがAI処理から除外される
  2. 一時的なプライバシー

    • コードで@privateコメントを使用
    • コードブロックをプライバシー用に選択
    • 特定のセッションでプライバシーを切り替え

ディレクトリレベルのプライバシー

  1. ディレクトリプライバシーの設定

    {
    "privacy.excludedDirectories": [
    "src/secrets",
    "config/private"
    ]
    }
  2. 継承ルール

    • サブディレクトリはプライバシー設定を継承
    • ディレクトリごとに上書き可能
    • 設定は下位に伝播

プライバシー機能

コード処理

  1. ローカル処理

    • コードはマシン上に保持
    • 外部APIコールなし
    • 安全な補完候補
  2. 選択的なAI使用

    • AIの使用タイミングを選択
    • データ共有を制御
    • セキュリティ境界を維持

データ保護

  1. 機密情報

    • APIキーの保護
    • 認証情報の保護
    • 個人データの保護
  2. コンプライアンスサポート

    • GDPR準拠
    • HIPAA互換
    • 企業セキュリティポリシー

ベストプラクティス

セキュリティガイドライン

  1. ファイル整理

    • 機密ファイルの分離
    • 明確な命名規則の使用
    • プライバシードキュメントの維持
  2. コード構造

    • 機密コードの分離
    • 環境変数の使用
    • セキュアなパターンの実装

ワークフロー統合

  1. 開発プロセス

    • プライバシー要件の計画
    • プライバシー設定のレビュー
    • 定期的なセキュリティ監査
  2. チームコラボレーション

    • プライバシーガイドラインの共有
    • 保護領域のドキュメント化
    • 一貫性の維持

トラブルシューティング

一般的な問題

  1. プライバシーモードが機能しない

    • 設定の確認
    • ファイルパターンの確認
    • Cursorの再起動
  2. AI機能が制限される

    • プライバシー範囲の確認
    • 必要に応じて設定を調整
    • プライバシーと機能性のバランス
  3. 設定の競合

    • .cursorignoreのレビュー
    • グローバル設定の確認
    • パターンの競合を解決

高度な設定

カスタムプライバシールール

{
"privacy.rules": [
{
"pattern": "**/*.key",
"level": "strict"
},
{
"pattern": "src/public/**",
"level": "normal"
}
]
}

セキュリティツールとの統合

  1. Git統合

    # .gitignoreに追加
    .cursor-private/
    *.private.json
  2. CI/CDパイプライン

    • プライバシー設定の尊重
    • 機密ファイルのスキップ
    • セキュリティチェックの維持

結論

プライバシーモードは、CursorのAI機能を使用しながら機密コードを保護するために不可欠です。適切な設定とプライバシー設定の理解により、セキュアな開発が確保されます。

最終更新:2025年2月 - このガイドはCursorバージョン0.43以降をカバーしています。